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フィギュアスケート ジャパンオープン2015

(2回連続、Safariが突然終了して、このタイトルで書くのも3回目…。
無事に書き終わって、アップできるか?!)

朝、新聞のテレビ欄に「ジャパンオープン2015」とあるのを見て、
「もう、そんな季節か」
と思った。
うかうかしていると、ハッと気がついたら、大みそかの朝、おせち料理をつくるのに台所に立っているような気がする(^_^;)

【男子シングル】
ブライアン・ジュベール
映画「マトリックス・リローデッド」より/映画「レクイエム・フォー・ドリーム」より
ジュベール、来ていたのね。
夏のアイスショーのときは思わなかったけど、少し太ったみたい(まぁ、もうカリフラワーのピューレを主食にしたりすることもないわけだし、それも良し)。
しかし、ジャンプには如実に影響するようで、クリーンに跳べない。ステップもスピンも重たい感じ。
演技を終えてから、忸怩たる思いが、やや感じられた。元気に滑ってくれているだけで、うれしいけど。

ジェレミー・アボット
「弦楽のためのアダージョ」
昨季のフリープログラム。
ソチ五輪で引退するかと思いきや、現役続行。
それは、まだ持っていない世界選手権でのメダルをめざしてのことだったようだが、全米選手権で5位に終わり、世界選手権の出場権を得られず、Jスポーツの放送で解説していた杉山さんも、もう引退は決定事項のような感じで解説されていて、わたしもそう思っていたら、あに図らんや、引退せず。
が、今季は競技には出場しないとのこと。どう考えてのことなのか、理解できない…。
最初のジャンプを失敗したものの、なんとまあ、伸びやかで美しいスケーティング。
ブログ「あれこれ」によると、6月の段階までは全米選手権に出ることをめざしていたそうなので、真剣に練習を積んでいた成果だろう。
2個目以降、3アクセルや3-1-3も跳び、期待が高まったところで、最後のジャンプを失敗。
最初と最後のジャンプを失敗して、そのあいだが完璧、それが、わが愛すべきアボットくん。
今季、もし日本でのアイスショーに出演するなら、関西以外でも観に行きたいと決意。

村上大介
「Anniversary」by YOSHIKI
2度の4回転、すばらしかった。
細部までていねいに滑ることを心がけているのが、見ていて、よくわかる。
後半、バテバテになったのが、残念。でも今季も期待できそう、がんばれ。

ハビエル・フェルナンデス
ミュージカル「野郎どもと女たち」
4回転ジャンプを、相変わらず軽々と跳ぶ。
ステップもすてきだし、スピンもていねいになった。
今季も、フェルナンデスくんと羽生くんとパトリック・チャンを核とする争いになるのだろう。

パトリック・チャン
ショパンメドレー
(「パトリック・チャンを核とする争いになるのだろう」からつながる)…と思ったら。
出だし、何かに引っかかった感じでこけそうになったり、ジャンプの調子もイマイチ。
しかし、ステップはやはり凄みがある。
現地で見ている織田くんと八木沼さんに言わせると、スピードがものすごいそうだ。
全体的に、元気がないように感じる。
何で読んだか忘れたけど、ソチシーズンのグランプリファイナルで羽生くんに負けたことが、かなりの心の痛手となり、ソチにもそれを引きずって出場、そこで金メダルを逃したことは、「カナダに戻ってから一週間は、普通に眠ることが出来なかった」(「あれこれ」)ほどショックだったという。
もしかして、まだ立ち直りきっていないのかなぁ。杞憂だといいけど。
とはいえ、滑りに、いい意味での情感がにじむようになった。
憎たらしいほど完璧に演技するパトリック・チャンを、早く見たい。

宇野昌磨
「トゥーランドット」
昨季、4回転と3アクセルを習得して、シニアのトップ争いに割って入ってきた。
背が、伸びたんじゃないかな(テレビの画面では、村上大介と同じぐらいに見えた)。
ミスなく滑り切り、また、闘志がいい感じで見え隠れする、いい滑りだった。
予想どおり、スタンディングオベーションに。
しかし、あの緑色の衣装は…ロビン・フッドかピーターパンに扮するのかと。緑色でも、もうちょっと深い色にしたらどうかな。

【女子シングル】
アシュリー・ワグナー
映画「ムーラン・ルージュ」より
昨季のフリープログラムで、好きなプログラムだけど、正直、トップ選手が、故障であまり試合に出られなかったわけでもないのにプログラムの持ち越しをするのは、好きではない。
もしかしたら、ジャンプの回転不足を取られがちなのを直すために、新プログラムをつくる負担を避けたのかしら。

宮原知子
「ため息」フランツ・リスト
TOYOTAのCMの曲って、これだったのね。
ミスをせず、細部まで神経を行き届かせて滑る、いつもの宮原知子の滑り。ほんと、ハートが強い。
身体の小ささはしかたがないけど、ずいぶんシニアの滑りになった。

アデリナ・ソトニコワ
「Je sois Malade(恋のやまい)」ララ・ファビアン
若くしてオリンピックの金メダリストになった、ほかの何人かの女子フィギュアスケーターのように、競技には帰ってこないのではと心配したが、ソトニコワは本当に戻ってくるようだ。
ちょっと最初はバタバタしている感があったけど、伸びやかでダイナミックな滑り、すばらしいスピンは健在。

グレイシー・ゴールド
「火の鳥」
シーズン初めなのに、よく身体を絞っている。
ジャンプにミスが出たのは残念だったが、おそらくバレエの振付を取り入れた、格調高いすてきなプログラム。
これからもっとよくなっていくだろう。楽しみ。

浅田真央
「蝶々夫人」
まさにオペラのものがたりが始まるような感じで始まる冒頭、中ほど、スピンのあとに一瞬の間を置いてからアリア「ある晴れた日に」が始まる等、曲の使い方がいい。
ジャンプが、フワッと跳び上がって、フワッと着氷するようになった。休養前より、ラクに跳んでいるように見える。
有名すぎるオペラのヒロインを演じるのは、浅田真央選手にはどうだろう、と思っていたけど、「ひたすら己の信じる道を行く」というところが共通していて、意外に代表的なプログラムのひとつになるかも、と思った。
復帰は、昨季の内外の若手の台頭もあり、バンクーバー五輪後のように厳しいシーズンになったら、見るのがつらいと思って、正直、心配していたが、杞憂だったようだ。

(しかし、この放送のスポンサーだけで、浅田真央選手のスポンサーはJAL、サトウ製薬、エアウィーヴ、ロッテ、アサヒビール、住友生命、そのほかにECC。
おそらく、辞めるも続けるも自分の意思だけではできないんだろうなぁ…と。)

衣装の紫色は、よく似合っている(ソチ五輪のショートプログラムの衣装の紫色と同じ色だろうか)。
ただ、いつもそうだけど、「マダムバタフライ」や「SAYURI」の衣装って、どの選手のものも、微妙に感じる。着物ふうの打ち合わせ、振り袖のイメージのゾロッとした袖口、帯のイメージの幅広のベルト…。ハリウッド映画に出てくる「ヘンな日本人」を連想して、落ち着かない気分になる。
「着物ふう」でないと、いけないのだろうか。いっそのこと、着物ふうは一切排除して、たとえば大きな蝶をあしらうとか。
(「シェヘラザード」や「サムソンとデリラ」といったプログラムでの、「オリエンタルふう」の衣装も、わたしはなんとも思わないけど、もしかしたら、中東の人の目には、違和感をもって映るのかもしれないな。)

エリザベータ・トゥクタミシェワ
戯曲「ペール・ギュント」
ランビエールの振付とか。こういう曲も滑れるんだなぁと感心。
今回は3アクセルは転倒だったが、ほかのジャンプは高く、余裕があり、今季も強そうだ。

(ジャパンオープンは録画で見て、翌日の「カーニバル・オン・アイス」はテレビ放送を見たけど、キノフィルムズ配給の映画の執拗なCM、逆効果じゃ…と思ってしまったけど…。
結構、配給している会社なのね。
木下工務店、2004年に一度倒産してるんだ。それで、映画配給会社も持って、スポーツ選手も所属させているとは。)
by boyo1967 | 2015-10-04 23:58 | Comments(0)