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和楽器の音色、ムンクとクリムト

朝、「題名のない音楽会」は三味線特集だった。
入門編として、いい番組構成だったけど、最後のほう、三味線による西洋音楽演奏ということで、エリック・サティの「グノシエンヌ」の三味線演奏があったが…なんとも言えないもので(笑)。

以前、お笑い芸人だか数人で言葉の再定義をするというテレビ番組があり、「和楽器」だか「邦楽」だかの語について、これまた誰が言ったか忘れたが(もうろうとしたハナシですみません)、
「それが流れていると、そのことで頭が一杯になって何も考えられなくなる」
という定義が披露された。
つまり、箏曲や三味線や尺八の音楽が飲食店などで流れていると、何の曲だとか何の楽器だとか思う前に「箏だ」「三味線だ」「尺八だ」と思ったが最後、好きだとかうまいとかではなく、箏なり三味線なり尺八の音色が流れているということ以外、何も感じられなくなるということ。
「言い得て妙なり」と、感じ入った。

三味線と鼓の「テイク・ファイブ」、あるFMの邦楽番組で使われているからよく耳にするけど、もうホントに
「ベベンベベンベンベン(ポンポン)」
だけで頭が一杯になって、音楽としてどうだとか、何も考えられない。

「題名のない音楽会」で放送されたのとはまた違うけど、サティの「ジムノペディ第1番&グノシェンヌ第1番」の和楽器ヴァージョンがあったので、よければ聴いてみてください。
サティの「ジムノペディ第1番&グノシェンヌ第1番」和楽器ヴァージョン

「題名のない音楽会」が終わってからは、「日曜美術館」にチャンネルを変えた。
ムンクの特集(再放送のようだ)。
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そこで紹介された「接吻」を見て、クリムトの「接吻」によく似ていると思い、制作年を調べてみると、ムンクのほうが早くて、左下の銅板の「接吻」が1895年、右の油彩の「接吻」が1897年、左上の「接吻Ⅳ」が1902年。クリムトの「接吻」は1907〜1908年。クリムトは、ムンクの同作品を見る機会があったのだろうか?

ハンサムで女性関係が華やかだったというムンク、描く絵に「目(瞳)」を描き込まないことに、番組では井浦新は「いちばん魅力を感じていたから描けなかったのでは」、精神科医の斎藤環は「怖くて描けなかったのでは」とコメントしていた。

今、国立西洋美術館で「生誕150周年記念 国立西洋美術館所蔵 エドヴァルド・ムンク版画展」してるんだな。見に行きたい。
by boyo1967 | 2014-01-12 17:05 | Comments(0)