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11/2(木)家族亭 神戸駅地下街店でランチ
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カキフライセット、冷たい蕎麦。100円引きクーポン使用で1320円。

11/3(金・祝)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 大阪公演(ザ・シンフォニーホール)
なんと豊饒な音。弦も管も。豊かなのに、音色としてひとつにまとまっていて、オケとして個性があるる。
(原語に近いのはビシュコフでなく)ビチコフの指揮に反応して、有機体のように演奏者が反応する。
こういう、極上のオケの演奏を一度聴くだけで感じ取れる何か、「豊かな音楽体験」って、大してうまくないオケを何度聴いても得られないものだなあと、率直に思う。
ドヴォルザークって、あらためていいなあと思った。
文化庁が招待しているらしい中高生が、自分たちより前の席にいるのは、心が狭いけれども、複雑な気分だ。聴衆に高齢男性が多かったのか、休憩時間に、男性トイレにクラシックコンサートでは今まで見たことがないほどの長蛇の列ができていた。
晩ごはんは「をさむ」。

11/5(日)京街道歩き(高麗橋〜守口市駅)

11/9(木)祇園をどり
にしんそば松葉。

11/12(日)献血、京街道歩き(守口市駅〜枚方公園駅)

11/15(水)エマニュエル・パユ フレンズ・オブ・ベルリン・フィル
当初予定の「みつなかホール(川西市)、11月26日」が、同ホールのスプリンクラー水損事故のため、同市キセラホールでこの日の振替公演となった。
演奏はすばらしかったが、なにかホール側が間違っていたのか、公演前半は空調の音が気になった。
川西は寒い、そして遠い!
晩ごはんは「やきとり大吉」甲南山手店(客層が、なんか…)。

11/16(木)SOWAKAでランチ
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アジフライ定食、800円。

11/19(日)チェコ語勉強会、兵庫芸術文化センター管弦楽団 第146回定期演奏会
ポール・メイエすごい。
ランチはアクタ西宮の「雑魚や」で明石鯛(紅葉鯛)と青森産ホタテ貝柱造り盛りと京風おばんざいと野菜サラダの定食、1480円。うまい!
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晩ごはんは「トラットリア ダ ゴイーノ」。
チェコ語勉強会とPAC定演で西宮北口に何年も通ううちに、西宮北口の食の豊かさに気づくようになってきた。

11/24(土)盛岡旅行1日目
伊丹空港からJALで花巻空港へ。
搭乗前、「強風のため、花巻空港に着陸できないときは伊丹空港へ引き返します」とアナウンス。気が揉める。
しかし無事に花巻空港へ到着。空港も周辺も積雪で真っ白、初雪だとか。
空港バスで盛岡市中心部へ、車窓から雪の降るのを見る(こんなに降るのを見るのは、いつ以来だろう)。
盛楼閣で冷麺。
盛久ギャラリー(クリスマス・マルクトin盛岡&作品展)。小さな小さな、でもとてもすてきな、木の実とスパイスを用いたリースやオーナメントを購入。盛岡市のクラフト教室ブルーメン主宰。
盛岡城跡公園のすばらしい紅葉。
桜山神社で御朱印をいただく。
岩手銀行旧本店(旧盛岡銀行本店)(国重要文化財)を見る。
さわや書店で盛岡城の本を買う。
ヌッフ デュ パプで極上イタリアン。
メトロポリタン盛岡ニューウィング泊。

11/25(日)
駅ビル内の「ヴィ・ド・フランス」で買ってきてもらったモーニングセットの朝ごはん。
盛岡市中心部を案内してもらう。
銀河離宮でランチ。
岩手県公会堂(国登録有形文化財)を見る。スタッフのかたが、わざわざ大ホールまで案内してくださった。とてもいい建築だった。

花巻空港から伊丹空港への帰りの飛行機、やたら背の高い、見るからにスポーツマン多数と乗り合わせ、どうやら、岩手県紫波町(しわまち)で試合のあった、バレーボールVリーグの東レアローズとサントリーサンバーズの選手たちだったらしい。2列2列の小型の飛行機、ほぼ通路の天井に頭がつく人たちばかりで、気の毒だった。
花巻空港で何も食べることができず、おにぎりやサンドイッチも売っていなかったので、あまりに腹ペコ状態で、初めて伊丹空港で晩ごはんを食べてから帰宅することに。大阪エアポートワイナリーで食べようとしたけど、夜は食べ物が「お夜食メニュー」なるリゾットとパスタ1品ずつしかなく、生ハムなどつまみ類も出せないとのこと。そりゃあんまりなので、お好み焼き「清十郎」で、食べて飲んで帰った。
空港バスに乗る直前、のりばの前にあるバルカフェ「Massa」にラテを買いに行ったら、ラストオーダー後でレジを閉める寸前だったのに、オーダーを通してくれた。いい店だ。ここで食べてもよかったな。
(伊丹空港利用時は、新大阪駅へ出てJRで帰ることがほとんどだったが、この日は、新大阪駅行きバスに乗れず、それより遅く出る梅田駅行きに乗った。梅田駅の前に、福島駅にも停車するので、思いついて、そこで下車して新福島駅から帰ったが、新大阪駅や大阪駅の混雑に遭わず、快適に帰れた。このルートがあったか。しかも、福島駅近辺には飲食店が多く、晩ごはんを食べるのに困らない。)

11/30(木)創作田舎料理 草乃家でランチ
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カキフライ定食(播磨灘産)。1200円。間違いない。

10/1(日)ミュージカル「生きる」(梅田芸術劇場メインホール)
渡辺勘治:市村正親さん、小説家:上原理生さんの日。
開演が数十分遅れたのだが、勘治の息子役の村井良大さんが休演、スウィング(代役)の齋藤信吾さんが務めることになったため、その稽古の時間が必要だった由。
待っているときは劇場スタッフから「いま稽古してまして…」という説明があったのみで状況がわからなかったが、カーテンコール時の役者さんたちの話によれば、当日朝に休演が決定、それからスウィングの人は新幹線で東京から大阪へ来て、稽古をして本番を迎えたそうだ。そういうことは感じさせない芝居だった。小田切とよ役の高野菜々さんの愛らしい明るさ、今後の抜擢もあるのでは。
陽性で明るい市村さんが、あの志村喬でおなじみの「生きる」をどう演じるのかと思っていたが、どんな役でもできるのね(とはいえやっぱり、あの「ハッピーバースデー」のシーンなど、黒澤明というか橋本忍がうまいのか)。
昼は阪急三番街の「うどん兎麦」、晩は神戸大丸のビアガーデン。

10/5(木)家族亭 神戸駅地下街店でランチ
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鍋焼きうどん。会社の冷房がきつかったのかな。クーポン使用で1220円。

10/9(月・祝)チェコ語勉強会、チェコ語の友人に会う
お昼はアクタ西宮の珈琲専科Vividのミックスサンドイッチ(ボリュームたっぷり、コーヒーもおいしかった。喫煙可で吸っている人も多かったが、意外に煙とにおいはこもっていなかった)。
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チェコ語の友人とは、千里阪急のフォルマで会う。4人ですぐに座れたのが有り難く、ケーキはおいしかった。西宮北口から千里への往復、阪急もモノレールも混んでいてほとんど座れず、たいていJRの普通電車で座っている軟弱者にはつらかった。

10/12(木)創作田舎料理 草乃家でランチ
先月食べた「冷やし牛玉ぶっかけそば」がおいしかったので、また食べようと出向いたら、カキフライ定食(播磨灘産)がもう!
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さっそくいただいた。おいしかった。1200円。

10/14(土)片岡仁左衛門・坂東玉三郎 錦秋特別講演(御園座)、提灯の灯った山車を見る

10/15(日)錦秋十月大歌舞伎(歌舞伎座)

10/17(火)丹波婦木農場の採れたて秋野菜と秋晴れの酒を楽しむ会(さかばやし)
2軒め、「ふたえご」に行ってしまった気がする。

10/19(木)大衆スパイス酒場ニューヤスダヤでランチ
キャラウェイ漂うイチジクと新生姜の鶏キーマ。
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わたしは2種や3種盛りより、今日みたいに1種盛りをしっかり味わって食べるほうが性に合ってるみたい。おいしかった。1200円。

10/20(金)神戸阪急「イムヤック」
屋上に強風の吹き荒れるなか、学園祭の模擬店レベル(以下)のオペレーション、2度めはないな。
その後テラサナ、ローハイドとはしごしたら(この2つはとてもいい店)、風邪をひいてしまった。

10/26(木)リンガーハット プロメナ神戸店でランチ
先月に行ったときに、餃子3個の無料クーポンをもらい、それを使うために来てしまった。
牡蠣2個入りちゃんぽんと餃子3個。980円。
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フードコートのわりには、安くないなあ。おいしかったけど(100円引きクーポンをもらった。またこれを使うために、来月、ここに来るのか…)。

10/27(金)美容院へ
某ヘアサロン検索&予約サイトに口コミを書くのに疲れたのと、常にメニューに含まれているトリートメントの効果に疑問があり、別の店に行ってみた。
自分に合っているかどうか、あと2、3回は行ってみないとわからない。
しかし、あと10年、美容院で白髪染めをすると思うと、お金のかかることだ。

10/28(土)ワインガーデンリブゴーシュ25周年
記念の「レキプ・ド・ヴァン」に参加させていただく。
わたしなど、味覚も鋭敏でなければ知識もないのにすみません、という感じなのだが、ものすごく上質でおいしいワインをいただいたということは、わかる。
そして、「何を飲むか」はもちろん大事だけど、「誰と飲むか」「どんなロケーションで飲むか」が大事。
いや、ロケーションというと、少し軽い。「トポス」。
リブゴーシュさんというトポス、あってよかった。

10/29(日)兵庫芸術文化センター管弦楽団 第145回定期演奏会
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番
 ソリストアンコール:Mo's Nap(モーツァルトの昼寝)
マーラー:交響曲第5番
指揮:カーチュン・ウォン
ピアノ:小曽根 真

マーラーの「交響曲第5番」というのは、あの「アダージェット」の曲。
この楽章になると、やっぱりPACって物足りないなあと感じる。あの、ちょっとした悲鳴のような、心の大きな震えのような、盛り上がるあの部分が、どうも心に響いてこない…。
先月もそう感じたけど、交響曲の最終盤、テンポを上げて大音量で演奏して、盛り上がった感を出して、なんか帳尻合わせして終わるのもちょっと…(この数日後にチェコ・フィルを聴いてしみじみと思ったけど、最弱音にも最強音にも、然るべき必然性が感じられる演奏でないと。盛り上げるためだけのようなフォルテシモは美しくない)。

10/31(火)金継ぎワークショップ
手を動かしてやることは、向いていないこともあり、大変だ。
でも、金継ぎの世界のほんの一端を垣間見ることができて、楽しかった。

私たちは、ノハヴィツァが手がけたテクストに関して、とても繊細に仕事をしなければなりませんでした。音楽の流れの構造を損なわぬよう、その一方で、歌手たちがフレーズの一つ一つや、パッセージの一つ一つに安定した快適さを保てるように、いわゆる「口に合う」ように。そして私たちは本当に、歌手の面では、確実に準備ができました」

―つまり、歌手たちにとって、母語で歌うほうが快適だと?

ロック「そうだと思いますし、作品ごとだと思います。けれどもちろん、原文はつねにただ一つですが。
制作者が作品をつくるときには、つねに確固とした狙いを持ちつつ、所与の地域、あるいはその地域の言語へ配慮します。
でもチェコ語は、イタリア語やその他の言語のような、歌うような抑揚のある言語ではありません。だから観客が理解できるように、何度も本当に敏感に発音に時間を割く必要があるのです。語尾に関して、そこにあるすべてに関して。

はっきり申し上げるならば、退廃的な腐敗、権力の乱用、政治的な芝居です。
それは、ウルマンの生きていた現在の何か、こんにちの現在の何かなのです。
この作品がチェコ語で上演されることで、このオペラにさらに現代的な性格が加わると私は感じています。むしろ、思い切って言うと、確かな方法によるこの翻訳こそ、物語をこんにちの観客に親しませるものでしょう」

9/7(木)家族亭 神戸駅地下街店でランチ
宇和島風鯛めしセット。
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100円引きクーポン使用で1760円。さすがに張り込みすぎたか。でもなかなかよかった。

9/10(日)兵庫芸術文化センター管弦楽団 第144回定期演奏会
ブリテン:ピアノ協奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第4番
 指揮・芸術監督:佐渡 裕
 ピアノ:反田 恭平
ソリストアンコール:シューマン=リスト 献呈
PACアンコール:J.シュトラウス ピッツィカートポルカ

反田恭平さんは、クリアな音の美しい演奏。オーラと落ち着きがある。ラストの盛り上げはさすが。
1938年につくられたというこの曲には、ジャズや映画音楽的な音色を感じる(いまチェコ語勉強会で読んでいるヴィクトル・ウルマンの音楽と少し似通ったものを感じた)。
そのあとに演奏されたチャイコフスキーの4番は、ブリテンとは明らかに違っていた。明らかにクラシック音楽。
1877年から78年につくられたというから、その半世紀ぐらいのあいだに、どう音楽界は動き、変化したのだろう。
ティンパニ奏者として、ミヒャエル・ヴラダーさんが客演。芯のある美しい音、常に指揮者とオケ全体に目を配りながら、正確無比に演奏される様子に惚れ惚れ。

野菜ビストロレギュームで夕食。

9/14(木)リンガーハット プロメナ神戸店でランチ
なんだか温かい麺が食べたいと思い、プロメナ神戸フードコートのリンガーハットに行ってみることに。
ここのちゃんぽん麺って食べたことがない。
ピリカラちゃんぽんを注文。780円。
注文の品ができて取りに行き、お盆にのせられていた小さな紙コップに水をつごうとして、盛大に失敗したが、店員さんはいやな顔ひとつせずに、お盆を取り替えてくれた(ちゃんぽんには水がかからず無事だった)。好印象。
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ちゃんぽんは具が多くて、辛味もほどよく、ここもランチの選択肢として有りだなと思った。

9/16(土)「ほどけそうな、息」(元町映画館)
友人に誘ってもらって、児童福祉司を描いた「ほどけそうな、息」を見る。
併映「まだ見ぬあなたに」。
上映後、トークイベント。
元町の「イヴカフェ」で焼きそばと水餃子のランチ。なかなか本格的な味。

9/17(日)チェコ語勉強会

9/21(木)創作田舎料理 草乃家でランチ
盛岡冷麺セットが終了し、「冷やし牛玉ぶっかけそば」(唐揚・ご飯もの)980円が復活していた。
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そばもおいしいし、ご飯にかかっている韓国のりもおいしかった。

9/22(金)升本しのぶ & 星野まさきTrio(gallery zing)
升本しのぶさんの歌(「チュニジアの夜」など)、とてもよかった。
ライブハウスは、ある程度広いほうが、リラックスして聴けると感じた。

9/24(日)ロイヤル・オペラ シネマ「イル・トロヴァトーレ」(TOHOシネマズ 西宮OS)
オペラは、わたしには、歌舞伎と似て、理屈の通らない筋書きが多いと思う。
これも、まさにそれ。
ある事件が起点となって、タイトルロールのイル・トロヴァトーレ((吟遊詩人」の意)と、その恋がたきは憎しみ合い、その二人と主人公の恋人とがどんどん不幸になっていき、その不幸の起点となっている事件の真実を知らないままで、、物語は結末に至る。
真実を知っているのは、イル・トロヴァトーレの「母」であるアズチェーナのみ。
しかし…苛酷な運命に見舞われたアズチェーナが、もし、幸せな時があったとすれば、イル・トロヴァトーレを育てている時期ではなかったのか?
開幕前と幕あいの映像では、演出家は明らかに、怪物的で理解できない人物であるアズチェーナに関心をいだいていた。
そのアズチェーナを演じたジェイミー・バートンの歌と演技がすばらしく、ヴェルディの雄壮な音楽を堪能した(…が、救いのない話で、見て楽しいオペラというわけではない)。
ボッシュやブリューゲルの絵画をイメージした演出もよかった。

お昼は「キッチンゆいか」でハラミ定食。おいしいお肉で大満足。
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9/26(火)神戸産いちじくの旬菜会席を楽しむ会

9/27(水)
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9/28(木)創作田舎料理 草乃家でランチ
「冷やし牛玉ぶっかけそば」(唐揚・ご飯もの)980円。
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2週連続で同じ店に行くことはほとんどないのだけど、なぜそうしたのか、日もあまり経っていないのに思い出せない(やばい!)。
おいしいと感じながら食べたのは、間違いないけど。

9/29(金)

中秋の名月。
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9/30(土)エマニュエル・パユ&アレッシオ・バックス デュオ・リサイタル(住友生命いずみホール)
すばらしかった、のひと言。
以前、兵庫県立芸術文化センター大ホールでもパユを聴いたことがあるけれど、3階だったか、いい席でなかったせいか、この日ほど音色のすばらしさを感じ取れなかった。
とくに、バッハのフルート・ソナタとフォーレの「シシリエンヌ」「ファンタジー」「夢のあとに」にしびれた。
このコンサートから3日経って書いているけど、まだ、あの音色を思い出して、ぼーっとしてしまう。
アンコール曲は、クララ・シューマンの「3つのロマンス」第3番。

[「こわれがめ」序曲は]序曲の長さもあり、7分ほどのもので、そこには少し、ジョージ・ガーシュウィンの作品のような要素もあると言えるかもしれません。また一方では、たとえばリヒャルト・シュトラウスやグスタフ・マーラーのようなモチーフがあるのです。
管弦楽法においては、あまり一般的ではない楽器がいろいろ出てきます。たとえばリードオルガン、われわれの上演ではパイプオルガンに替えています。管楽器はここでは、演奏者はたったひとりずつです。
そこにはたとえばサキソフォンが補助的な楽器として出てくる、あるいはギターもそうです」

―ヴィクトル・ウルマンがあまりにも忘れ去られてしまったのはなぜか、ご意見はありますか?
ウルマンが比較的、寡作だったことによるのか、というのもウルマンは若くして亡くなりましたから、あるいは、その作品が一般の聴衆にとってわかりにくいせいでしょうか?

クレツケル「ですから、私にももちろん、ウルマンへの開かれた道というものはなかったわけです、考えてみるならば。ウルマンとの出会いはごく散発的なものでした。
けれども非常に喜ばしいことに、最近は、チェコの、このわれわれの地元でも、ウルマンのことが明らかになる可能性が開けつつあります。ウルマンはここ、チェシーン生まれですからね。
思うに、これは主としてここ、モラヴィア・シレジア国民劇場の大いなる偉業ですよ、テレズィーンの作曲家たちの、何夜かの連続上演という。
一方、たとえば「アトランティスの皇帝」は、本当によく上演されるオペラです。
外国では上演されている、だから思うのですが、そこの観客はわれわれよりはるかに「アトランティスの皇帝」とよく出会っているのです」

―ところで、音楽に民族性はあるのでしょうか?
ヴィクトル・ウルマンの音楽を、どこかに位置づけてもらえますか?
位置づけるならば、チェコ音楽にでしょうか、ドイツ音楽にでしょうか、ユダヤ音楽にでしょうか?

クレツケル「私が思うには、ウルマンの音楽には、あなたが挙げた音楽のすべての特徴があります。
そこには、ウルマンが生きた時代が、明確に反映されています。そのとても短い人生のあいだに同世代の人から得たものや、どんなふうに影響を受けたか、インスパイアされたか、ウルマンはアルノルト・シェーンベルクの弟子でもありましたから、そういうことを忘れてはなりません。
しかしその一方、ウルマンはとても独特で、今なら、聞き分けるのはとても容易だと言えるかもしれません。
たとえば「こわれがめ」序曲が始まると思うのです、これを何度か聴けば誰だって「そうだ、これこそヴィクトル・ウルマンだ」と言うだろう、と」

オストラヴァ劇場[モラヴィア・シレジア国民劇場]は上演にあたり、[ウルマンの]一幕劇をこんにち習慣となっているドイツ語の原語ではなく、チェコ語版を選択しました。
劇場がなぜチェコ語を選択したのか、この公演の演出家であるロック[スロベニア出身のオペラ演出家。1979〜]が説明します。

ロック「もちろん、私たちの地方の一般的な観客の見やすさが、大きな理由でした。
今回はドイツ語の原文で書かれているものでしたが、新たな方法で作品が翻訳されることは、つねに、知らないものへの、小さいながらも一歩となります。
劇場は、むかしから一緒に仕事をしてきたヤレク・ノハヴィツァ[チェコのシンガーソングライター、作詞家、詩人。1953〜]に声をかけました。ノハヴィツァはすでに近年、劇場のために、「セビリアの理髪師」や一連のモーツァルトのオペラの台本を改訂したり、訳詞したりした人です。
そしてここで、ノハヴィツァは本当に初めて、シリアスな演目に関しての共同作業を決心しました。
ウルマンの一幕劇は明らかに、過去にあったような喜劇的オペラではありません。仕事は少しだけ、違う方向へとゆっくり進んでいます。